競走馬は鍛えた美しい肉体を駆使しレースに挑む競馬の主役

日本の競馬史に残る競走馬たち

何かに打ち込んでいる人はとても美しい、そう感じたことは一度も無いと言う人は、そうは居ないと思います。
それは特にスポーツの世界において顕著に言われ、その種目を極めようと鍛え上げられた肉体は、それだけで一見の価値が有る物です。では、同じ動物が、その鍛え上げた肉体を駆使し、競い合い、勝敗を決する競馬の世界ではどうでしょうか。

競馬の世界における主役は競走馬です。
例え、人間の手によって作為的に作られたその体であったとしても、純粋に速く走る事だけを目的に、レースに勝つ事だけを目的に産み出された競走馬の肉体が美しくない筈は無いのです。
限界まで削ぎ落とされた余分な脂肪、鍛え上げられた筋肉に覆われた全身は、ただ、佇んでいるだけでも見るものの目を、そして心を奪ってしまう事もあるのです。ましてや、その競走馬が走り始めたら。

ただでさえ、美しく鍛え上げられた競走馬の筋肉、一歩足を踏み出すだけでもその筋肉は躍動感を感じさせ、ゴールだけを見据えたその目を間近で捉える事が出来たなら、そのゴールを共に自身の眼に映したいと考える人もいるのではないでしょうか。
目の前を走り抜ける競走馬の姿を思い浮かべてみてください。
真っ直ぐにゴールだけを見据え、競い合う他の馬より、例え鼻先ほどの差でも先にゴールに飛び込む為にのみ全力を出し切る馬達。
全身を覆う筋肉は、足を運ぶたびに踊り、力強くその大きな体を前に運び、蹴り上げられる後ろ足は、土を跳ね上げる。必死さを感じさせる首の動きは鬣をなびかせ、疾走するスピードを見るものにまで感じさせるのです。

走る事だけを目的に作り上げられた競走馬の肉体、その肉体を極限まで鍛え上げ、僅かコンマ1秒でも他の馬に先んじてコースを走り抜けるその姿を、美しいと感じることは、極当たり前の感覚なのです。
鍛え上げられた肉体を誇示するように勇壮に佇む姿、ゆっくりと、しかし悠然と足を運ぶ姿は勿論、一度全力疾走に及んだときの姿は、そのいずれもが競走馬の美しさを際立たせ、感動する覚えさせるものなのです。
目的を完遂する為に極限まで研ぎ澄まされた肉体や、能力を感じさせる人達、その体から伝わる情熱や熱気が他の人の心を打つように、速く走る事、競馬と言う勝負に勝つ事だけを目的とした美しさは、見た目の美しさもさることながら、その生き様も人々の心を打つものに違いないのです。
その生き様こそが、競走馬の最大の美しさに違いないのです。