根性のある競走馬のレースの名場面を紹介します!

日本の競馬史に残る競走馬たち

競馬ではしばしば根性、勝負根性という言葉が使われますが、その言葉がよく似合う競走馬といえば平成の競馬ブームの立役者でもあるオグリキャップが真っ先に挙げられるでしょう。
オグリキャップは単にレースぶりにそのような泥臭さがあった訳ではなく、むしろ地方競馬から中央入りして当初は楽勝の連続で底力のイメージはしばらく後に付いたものです。
勿論故障からの復帰や地方からエリートの集う中央競馬に入って活躍する姿は心を捉えるに足る要素ですが、空前絶後のG1連闘や復活のラストラン有馬記念がオグリキャップに根性の馬というイメージを与えてきました。

もう一頭、平成のライバル関係で不屈の闘志を見せた馬がいます。
やはりそれは有馬記念で示されましたが、宝塚記念でスペシャルウィークに完勝したグラスワンダーは2度目の対決を秋の調整が順調に行かず万全とはいえない状態で迎え、超スローペースのレースでは完全にライバルに目標にされ直線も弾けるような事は無くスペシャルウィークがゴール寸前捕らえ切ったかのように見えました。
しかしグラスワンダーはこの馬にだけは負けられないかの如くゴール板の瞬間だけ僅か4cmだけ鼻を先に出して1着で通過していたのです。
引退の決まっていたスペシャルウィークは一度完敗しどうしても勝っておきたかった相手に再び敗れたのですが、勝ったグラスワンダーは翌年故障もあって奮うことなく引退します。

このような馬はそうは現れないものですが、死力を尽くして制した有馬記念の3着に入っていたテイエムオペラオーが春には一強体勢を作り、秋には周囲のライバルが様々な作戦で連勝を阻もうと挑む中類稀な勝負根性で三度自身最大のライバルを下して有馬記念に向かいます。
そこで絶体絶命の位置からスルスルと馬群を抜けて首差で年間無敗、重賞8連勝、G1は5連勝、秋のG1も史上初の3連勝という快挙を達成して2000年を終えました。
グラスワンダーやオグリキャップのような数々の苦難を跳ね除けてという根性とはイメージが違いますが、テイエムオペラオーの勝利は僅差が多く1年間負けないというのは闘争本能とクレバーさが一致したプライドのようなものがあってこそ為せる業、偉業であって多くの一流とされる競走馬でさえ持ち得ない時代の王者としての勝負根性が備わっていた馬だといえます。
勿論知名度ではオグリキャップにかなう馬はそうは居ませんが、この3頭は90年代から2000年代にかけての底力勝負を語るにふさわしい3頭です。